夫と妻のかわりばんこ日記

40代夫婦が人づきあいやお金について考えるブログです

毎月の貯金額はどれくらいが適切か?【お金の貯めかた・増やしかた②】

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こんにちは、Naohitoです。

少し期間が空いてしまいましたが、「お金の貯めかた・増やしかた」のパート2となります。

 

パート1はこちら☟

nk-couple.hatenadiary.com

 

前回の記事の要点は以下です。

「収入=使えるお金」ではなく「収入から貯金額を引いた残り=使えるお金」と割り切って考えること。

なぜこれが大事かというと、「必要最小限の生活をしている」と本人は思っていても、実際には「収入の大きさに生活水準を合わせている」ことが多いからです。

 

貯金するためには、あらかじめ貯金額を差し引いて(別口座に移すなどして)、残りのお金で支出をコントロールしていきます。

では、毎月の貯金額はどれくらいにするのが良いでしょうか?

これが今回のテーマです。

 

まずは収入の10%を貯金する

貯金術としてよく言われるのが、「手取り収入の10%を貯金する」というルールです。

たとえば世帯の手取り収入が20万円であれば、毎月2万円ずつ貯金することになります。

 

もし、これまでにまったく貯金ができなかった方であれば、まずはこの10%ルールを実行することをオススメします。

支出を10%削減することになるので、それまでの90%のお金で生活しなければなりませんが、これはほとんど誰でも可能なはずです。

多くの方は、固定費の見直しなど少しの工夫で、節約しているという意識もなく実行できると思います。

 

10%ずつ貯金していけば、10年後には1年分の手取り年収に相当する金額を貯めることができます。

 

10%以上貯金している世帯の割合は?

ところで、この10%ルールを実際にどれくらいの人が実行しているか、気になりませんか?

知るぽると(金融広報中央委員会)の世論調査結果から数字を引用して、二人以上世帯で10%以上の貯金をしている割合を調べたところ、驚きの結果でした。

 

f:id:nk-couple:20201118094344p:plain引用元:各種分類別データ(令和元年) ― 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](平成19年以降)|知るぽるとのデータを元に筆者作成

 

現役世代である20~50歳代のいずれも、10%以上貯金できているのは40%強くらいでした。

逆にいうと、半数以上の世帯では10%未満しか貯金できていないという結果です。

 

次に、世代別ではなく年収別で分類した結果もみてみます。

 

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年収が多いほど、10%以上貯金している世帯の割合は増えていきます。これは妥当な結果ですね。

しかし、年収の増加の程度と比べると、貯金できている世帯の割合はそこまで増加していません。

年収が1,000~1,200万円という裕福な世帯でも、おおよそ半分の世帯では貯金率が10%未満なのですから!

これは「収入の大きさに生活水準を合わせている」ことを如実にあらわした結果です。

多くの日本人は、お金があればあるだけ使ってしまうのです、、、

 

貯蓄率を増やす発想法

貯蓄率10%のときの、年収別の貯金額と年間支出を下表に示します。 

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年収が100万円増えるごとに、貯金額は10万円ずつ増えていきます。

一方で、支出は90万円ずつ増えていきますね。

 

ここで、発想の転換をしてみましょう。

年収500万円を例にとると、「10%貯金して450万円使える」と考えるのではなく、「年間支出いくらで生活できるか?」を考えてみるのです。

 

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もし月々29万円で生活できるなら、年間支出は約350万円です。

 

年間支出350万円は、年収400万円世帯が10%貯蓄したときの支出(360万円)とほぼ同じです。

そう考えると、できなくはない数字に思えてきませんか?

 

年収500万円世帯が年間支出350万円で暮らしたとき、貯金額は150万円、貯金率は30%にもなります !

ちなみに、先の調査で年収500~750万円世帯のうち、30%以上の貯金ができているのは5%程度しかいません。

 

まとめ

これまでまったく貯金できていない場合は、まずは手取り収入の10%を貯金口座に移動させ、残りの90%のお金で生活するところから始めましょう。

そして、次のステップでは「貯蓄率」の改善を目指すことです。

年収に生活水準を合わせるのではなく、「いくらの支出で生活できるか」という逆転の発想によって、貯蓄率を上げていくことができます。

 

貯蓄率を上げることができたなら、その世帯の預貯金は大きく増えていきます。

家計の収支改善に目を向け、将来の安心を手に入れるために、まずは一歩を踏み出してはいかがでしょうか。