節約するのではなく上手に使う意識が大切【お金の使いかた②】
こんにちは、Naohitoです。
前回は「年間収支」と「支出の中身」の2つを把握することが大切だとお伝えしました。
今回は、「どのようにお金をつかっていくのが良いか」という考えかたについて書きます。
4種類のお金の使いかた
自分自身のお金の使いかたについて考えるのに、役立つワークがあります。
やり方を記載しますので、もしお時間あれば実際にやってみてください。
まず、直近の1か月~2か月くらいの生活を思い返して、「自分が何にお金を使ったか」を思い浮かべます。
そして、お金を使った内容が、次の4つのうちどの費目に該当するか、書き出していきます。
- 消費(必要最小限の食費や衣服代など)
- 浪費(過剰な消費。たとえば高価な衣服、過度な外食や交際費など)
- 投資(将来の収入を増やすための支出。例えば資格試験の準備費用など)
- 空費(趣味などの費用)
4つの費目には優先順位があります。
より優先されるものにお金を使うことで、資産形成の他の要素である「お金の稼ぎかた」「お金の貯めかた、増やしかた」につなげることができます。
優先度の高い順番に並べると、次のようになります。
「3. 投資」>「1. 消費」>「4. 空費」≧「3. 浪費」
もっとも優先度が高いのは「投資」です。
なぜなら、お金を稼ぐにはまず投資をする必要があるからです。
企業であれば、最初に設備を購入したり従業員を雇うために費用が必要であり、製品やサービスが出来てから対価として売り上げを得ることができます。
これを個人に置き換えた場合も、まずは勉学で知識を得たりスキルを上げることで、稼ぐ力が身につきます。
2番目の優先は「消費」であり、これは生きていくために必要な支出です。
どこまでを「消費」、どこからが「浪費」かを切り分けるのは難しいかもしれませんが、浪費になっていないかを考えてみることが大切です。
「浪費」と「空費」のどちらを優先するかも際どいところです。
「空費」は生活を豊かにするものですので、過剰でなければ「楽しく空費」して、その分、浪費しないように気をつけることをオススメします。
なぜ固定費削減がよいのか?
さて、上記のワークをやったときに、次のような費目は上がったでしょうか?
・家賃や住宅ローン
・通信費(スマホ代、インターネット代)
・保険料
「自分が何にお金を使ったか」という質問の仕方をすると、これらの「固定費」は思い浮かびにくいと思います。
固定費は銀行口座などから引き落とされている場合が多く、お金を使っているという感覚があまりないんですよね。
お金を使っている感覚が大きいのは、主に変動費となります。
変動費を削ろうとすると、意識して節約する必要があるため、精神的には負荷がかかります。
一方で、お金を使っている感覚が少ない固定費を削るのは、普段意識する必要がないので、とても気持ちが楽なんですね。
これが「固定費の削減」をオススメする理由です。
前回の記事で、支出の中身を把握するために家計簿をつけることが必要と書きました。
しかし、「過去にチャレンジしたけど挫折した」という方や「めんどくさくて無理」と言われる方もいると思います。
そのような方は、まずは固定費の削減だけでも取り組んでいただきたいです。
固定費削減の具体的な方法については、別の機会に書きたいと思います。
次回からは「お金の貯めかた、増やしかた」のパートに移ります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。